オオカンザクラの並木道(名古屋市東区)02

オオカンザクラの並木道は、地下鉄桜通線・高岳駅から名鉄尼ヶ坂駅の近くまで全長約1.4キロにわたって続く、桜並木の道です。

開花時期がソメイヨシよりも一週間ほど早い「早咲き桜」で、年によっては3月初旬に咲き始めることから「名古屋市内でいち早く花見ができる名所」として知られます。
見頃になると、東区役所の公式X(Twitter)が開花状況をポストしてくれますよ。

オオカンザクラの並木道(名古屋市東区)03
▲オオカンザクラの並木道 via Wikimedia Commons Tomio344456 CC BY-SA 4.0(画像をトリミングしています)

オオカンザクラの並木道の場所・アクセス【地図】

オオカンザクラの並木道へは、地下鉄高岳駅の2番出口からすぐ。名古屋駅から地下鉄桜通線で一本です(6分4駅・240円)。

オオカンザクラの並木道(名古屋市東区)アクセスマップ01

オオカンザクラの並木道
所在地名古屋市東区泉二丁目、泉三丁目ほか
(Googleマップ)
アクセス
  • 高岳駅(地下鉄桜通線)からすぐ
  • 尼ヶ坂駅(名鉄瀬戸線)から徒歩4分
  • 白壁バス停(市バス)からすぐ
  • 飯田町バス停(市バス)からすぐ
駐車場各所にコインパーキングが点在
例年見頃3月初旬~3月下旬
(気候による)

オオカンザクラとは?【特徴】

オオカンザクラ(大寒桜)02
▲オオカンザクラ via Wikimedia Commons Chihiro H CC BY 3.0(画像をトリミングしています)

オオカンザクラ(大寒桜/学名 Cerasus × kanzakura ‘Ō-kanzakura’)はバラ科サクラ属。埼玉県川口市安行あんぎょうの田中一郎邸にあったカンザクラ類の一系です。カンヒザクラと他種(オオシマザクラあるいはヤマザクラ)の雑種と推定されています。

樹高は5m~10mほどの亜高木で、樹形は傘状。散形状に2~4つの5弁花が付き、半開状で下向きに咲きます。花の色は淡紅色ですが、咲き始めの頃は遠目には白く見え、散り始める頃になるとピンクがかって見えるのが特徴です。
花は中輪(3cmほど)の一重咲きで、花弁の先には切れ込みが。先端近くの縁には細かい凹凸がありますよ。

桜の名前については、当初、小清水亀之助が「安行寒桜」と名付けましたが、その後、相関芳郎によって大寒桜と名付けられたんだとか。
名古屋のオオカンザクラは、昭和36年(1961年)春に「名古屋で一番早く咲く桜を植えてほしい」という地元の希望が叶い、16本の苗木が植えられたのが始まりで、現在は約140本の桜が並木道をつくっています。

並木道には「カンヒザクラ」も!

オオカンザクラの並木道02
▲オオカンザクラの並木道(桜通泉二丁目交差点) via Wikimedia Commons Tomio344456 CC BY-SA 4.0 (画像をトリミングしています)

オオカンザクラの並木道には、淡紅色の大寒桜のほかに、濃い紅紫色のカンヒザクラ(寒緋桜)も咲いています。

カンヒザクラはサクラの原種の一つとされており、樹高は5mほどで、樹形は広卵状。花は小輪、一重咲きで、釣鐘状に咲くのが特徴です。
ヒカンザクラ(緋寒桜)とも言われますが、彼岸桜(ヒガンザクラ)と区別するために、最近はカンヒザクラと呼ぶことが多くなっています。

カンヒザクラ(寒緋桜)04
▲カンヒザクラ(寒緋桜)
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

最後までご覧いただきありがとうございます。ちなみに、オオカンザクラと河津桜カワヅザクラはどちらも「カンヒザクラとオオシマザクラとの雑種」という説があり、よく似ています。違いは「開花時期・花の色・花の大きさ」の3つで、河津桜はオオカンザクラよりもさらに早い時期に、淡紅紫色の大輪の花を咲かせるのが特徴です(大きさはそれほど変わらないとする場合もあるようです)

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