徳川園はJR大曽根駅から徒歩10分の場所にある、池泉回遊式の日本庭園です。
尾張藩第二代藩主・徳川光友が元禄8年(1695年)に、自らの隠居所として造営した大曽根屋敷を起源としています。
現在の徳川園は、愛・地球博をきっかけに平成16年(2004年)にリニューアルされたものです。
庭園を眺めながら食事を楽しめる「ガーデンレストラン徳川園」「和カフェ蘇山荘」や、国宝『源氏物語絵巻』を収蔵する徳川美術館・蓬左文庫も隣接しており、名古屋屈指の落ち着いた文化的な空間となっています。
園内マップ・見どころ
徳川園の庭園は伊藤邦衛による設計です。
代表的な大名庭園の形式で、清流が滝から渓流を下り海に見立てた池(龍仙湖)へと流れるありさまは、日本の自然景観を象徴的に凝縮しています。
徳川園の見どころ |
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- 黒門(国登録有形文化財)
明治33年(1900年)に完成した尾張徳川家の邸宅の遺構。武家屋敷の面影を残します - 龍門の瀧
鯉が滝を登って竜になる「登竜門伝説」に基づく滝。昔の故事に倣って、1時間に3回ほど水流を急激に増す仕掛けが取り入れられています - 龍仙湖
黒松を背に浮かぶ島々、巨石に懸かるモミジ、水際の飛石、突き出す砂嘴、船小屋と渡し場など見どころ満載。水源は地下水です - 西湖堤
白楽天や蘇東坡ゆかりの中国杭州・西湖の堤防を模しています。異国情緒を味わえるポイントです - 瑞龍亭
尾張徳川家が親しんだ尾州有楽流の様式を取り入れた茶室。名前は光友の諡号「瑞龍院」から来ています - 虎の尾
深山幽谷の山水画を思わせる渓谷美を表現しています。初夏には新緑、秋には紅葉が見ものです - 虎仙橋
虎の尾に架かる檜造りの木橋。5m下に渓流を見下ろし、下流には龍仙湖を望みます - 大曽根の瀧
徳川園で一番高い場所にある落差6mの三段の滝。それぞれの段で岩の組み方が異なるため、水しぶきの表情の変化が楽しめます - 四睡庵
梅や桃に囲まれた休み処。四睡は禅の境地を示す画題で、豊干・寒山・拾得の3人が虎と一緒に眠る図のことです - 観仙楼(かんせんろう)
龍仙湖に面した二層の建物。上階がレストランで、下階は様々なイベントに活用されるホールになっています - 牡丹園
見頃は4月中旬~下旬。徳川園一帯に百花殿、島錦、天衣など55種、約1,000株の牡丹が咲き誇ります - 菖蒲田
見頃は5月下旬~6月初旬。江戸系を中心に約1,800株の花菖蒲を楽しめます
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ぼく(なごやっくす) 茶室「瑞龍亭」に関連して、尾州有楽流の祖は織田信長の弟・織田有楽斎(織田長益)。東京・有楽町の地名の由来になった人物です!
画像出典(トリミング済み)
・黒門:Wikimedia Commons Bariston CC BY-SA 4.0
・虎の尾:Wikimedia Commons Tomio344456 CC BY-SA 4.0
徳川園のアクセス・駐車場
名古屋駅からはJR中央本線の利用が便利です。
バス(市バス・名鉄バス・なごや観光ルートバス「メーグル」)でもアクセスできます。
徳川園のアクセス・駐車場 |
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- 所在地
愛知県名古屋市東区徳川町1001 (Googleマップ) - アクセス
- JR中央本線「大曽根駅」南口から徒歩10分
- [市バス] 名古屋駅バスターミナル10番のりば 基幹2号系統「徳川園新出来」下車徒歩3分
- [名鉄バス] 名鉄バスセンター4番のりば 基幹バス引山方面行き「徳川園新出来」下車徒歩3分
- [メーグル] 名古屋駅バスターミナル11番のりば「徳川園・徳川美術館・蓬左文庫」下車すぐ
- 地下鉄名城線「大曽根駅」3番出口から徒歩15分
- 地下鉄桜通線「車道駅」1番出口から徒歩15分
- 名鉄瀬戸線「森下駅」から徒歩8分
- 駐車場(地下駐車場、入口は北側)
- 収容台数:普通車79台(バイク不可)
- 駐車料金:25分100円、当日最大1,000円
- 営業時間:午前6時から午後11時まで
- 周辺スポット
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▲徳川園 アクセスマップ via Googleマップ
徳川園の開園時間・入園料
基本的に閉園は17時半ですが、時期によっては夜間開園があり、ライトアップされた園内を楽しむことができます。
徳川園の開園時間・入園料 |
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開園時間 | 午前9時30分から午後5時30分 ※入園は午後5時まで ※催事等により変更・開園の場合あり |
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入園料 | 300円(中学生以下無料) ※徳川美術館との共通観覧券あり |
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休園日 | 月曜日(祝日の場合は直後の平日) 年末年始(12/29-1/1) |
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所要時間 | およそ1時間 |
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リンク | 徳川園公式サイト |
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※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください
参考URL・参考書籍など